ギター・ベースのワイヤレスシステムについて考えてみる【おすすめ5機種】

ライブ中、ステージ上でシールドケーブルを煩わしく思ったことはありませんか?

ギタリスト・ベーシストあるあるなのですが、ライブが終わった後にシールドを見ると靴で踏まれて汚れまみれに……

ボーカリストが激しくステージ上を動き回って、足がシールドに引っかかったら危ないですよね。

それにシールドは消耗品なので定期的に買い換えなければいけません。

自宅練習でエフェクターを繋いで練習するときはシールドが最低二本必要なので、日本の住宅事情を考えるとあまりスマートな配線とは言えませんよね。

筆者はライブ用と自宅用のシールドを両方所有するようにしています。

よほど整理整頓されていて、そこそこの広さの部屋に住んでいないと足元のシールドは邪魔だと感じる人がほとんどではないでしょうか?

今回はそんなギタリスト・ベーシストの方の悩みを解決するワイヤレスシステムについてお話したいと思います。

ワイヤレスシステムは簡単に導入できる!

筆者も高校生の時に「シールド邪魔だなぁ….. プロが使ってるようなワイヤレスでギターをアンプに繋ぐ方法ないかな?」と思いワイヤレスシステムについて調べたことがあります。

当時から一般消費者向けのワイヤレスシステムはいくつも存在しましたが、どのモデルも高校生が買えるような価格ではなく、唯一手の届きそうな商品はなんだか聞いたこともないようなメーカーものでした。

またShureのような有名メーカーのワイヤレスシステムは、当時ラック型ばかりで導入のハードルが高かった記憶があります。

それから7,8年の時が経って久しぶりにワイヤレスシステムを調べてみたところ、リーズナブルかつ魅力的な機能の製品をたくさん見つけることができました。技術の進歩って本当に日進月歩なんですね。

その中でもおすすめのモデルを価格帯・機能別に5つ選びました。

おすすめ5機種

Xvive ( エックスバイブ ) / XV-U2/BK ギターワイヤレスシステム

Xvive(エックスバイブ)社のXV-U2というモデルです。

いくつかカラーバリエーションがあるのでギターの色に合わせて選んでもいいと思います。

4chの選択式なのでバンド内でギターとベースが同時に使うことも可能です。

こちらのモデルは送信機(トランスミッター)とプラグの接続部分が折り曲げられるようになっています。

一般的なレスポール等のギターに挿すときには接続部分を折り曲げることで、L字型のシールドと同じように端子部分に負担を掛けずに使用することができます。

こちらはアクティブ・パッシブ両方のギター・ベースで使用することができるので、高出力のアクティブPUを好むメタラーやベーシストの方にもおすすめできるモデルです。

■最大伝送距離:約30m以内
■駆動時間:約5時間 充電式リチウム・バッテリー

BOSS ( ボス ) / WL-20 ギターワイヤレスセット

ご存知BOSSのワイヤレスシステムWL-20です。

こちらのモデルの特徴は最大14チャンネルでの接続が可能なため、大所帯のバンド編成にも対応できます。

さらにギターに挿すだけで電源が入る仕様なので非常にスマートな接続が行えます。(この仕様の短所として、アクティブPUや一部の特殊なギターに対応していないため、トランスミッターの電源が入りません。ご注意ください。)

BOSS独自の「ケーブル・トーン・シミュレーション」機能が搭載されており、シールドを通した時の自然な音質変化を再現してくれます。

兄弟モデルで「WL-20L」がありますが、そちらはこのケーブル・トーン・シミュレーションが省かれているのでお好みで選ぶといいでしょう。


■伝送範囲:見通し15m(使用場所の状況により変動)
■電源:充電式リチウム・イオン電池(DC IN 5V 端子より取得)
■電池の充電時間
レシーバーのみの充電:約3 時間
トランスミッターと同時充電:約4 時間
■電池による連続使用時間:約10 時間

BOSS ( ボス ) / WL-50 ギターワイヤレスシステム

こちらは上記のWL-20と基本的には同じ機能を持っていますが、レシーバー側がペダルボードに組み込まれることを想定して設計されています。

9vDC端子で駆動するので他のエフェクターと同じようにボードに加えることができます。

他のペダルへの電源供給を行うためのDCアウトも一つ搭載されています。

さらにケーブルトーンシミュレーション機能をお好みでOn/Off切り替えることができるため、痒いところに手が届くBOSSらしい製品となっております。

筆者が一番感動したポイントは、このレシーバー本体に直接有線のシールドを接続できる点です。

トランスミッターの充電を忘れてしまった場合などのトラブルが発生しても、何事もなかったかのように有線接続が行えるためライブでの使用についてもよく考えられた製品だと思います。

※こちらのモデルもアクティブPUや一部のギターには対応していないので注意してください。


■伝送範囲:見通し20m(使用場所の状況により変動)
■電源:充電式リチウム・イオン電池、DC IN 5V 端子より取得
■電池の充電時間:約3時間
■連続使用時間:約12時間

LINE6 ( ライン6 ) / Relay G10S ギターワイヤレス

こちらはアンプシミュレーターやDL4などのモデリングペダルで有名なLINE 6社のワイヤレスシステムになります。

「Relay G10」の後継モデルとして2019年発売された新製品です。

レシーバー本体でトランスミッターの電池残量を確認することが可能になり、ケーブルトーンシミュレーションは 無し・10m・30mの三種類を切り替えられるようになりました。

電源供給は9vDCかUSB接続を選ぶことができるため、お使いの環境に合わせて選ぶといいでしょう。

ギター・ベース本体に挿すだけで自動的に電源が入り、充電についてもWL-50と同様にレシーバー本体にトランスミッターを挿すだけなのでとても楽チンです。

※こちらのモデルもアクティブPUや一部のギターには対応していないので注意してください。
■通信範囲:見通しで40メートル(現地の状況により変化する可能性あり)
■バッテリー持続時間:約8時間(リチャージブル・バッテリー内蔵)

SHURE ( シュアー ) / GLXD16

 少しお値段が張りますが、ライブで使用するならこのSHURE社のGLXD16を選べば間違いないでしょう。

こちらのモデルは楽器のストラップにトランスミッターを取り付けて、そこから短いシールドを通じてギター・ベースに接続します。

アクティブ・パッシブ問わず使用でき、多少特殊な形状のギターでも問題なく演奏を楽しむことができます。

レシーバーにチューナーを内蔵しており、音質の低下や混線などもなくクオリティの高い品です。周りだとこれを使用してる人が一番多い気がします。

 ■通信範囲:見通しで60メートル

遅延や音質劣化ってどうなの?

Blutoothイヤホン等を使用している方々は「ワイヤレスって音が遅れたり、音質が悪くなったりしない?」と疑問に思うかもしれません。

まず遅延についてですが、ライブや家での練習を使用目的とするのであれば気にならないレベルだと思います。

例えば上記のBOSS WL-50は、レイテンシーが2.3ms(ミリセカンド)で、一秒単位に変換すると0.0023秒です。これはほとんど体感ではわかりません。

ワイヤレスシステムによって発生する遅延よりも、アンプから出た音がライブの観客に届く音の遅延の方がはるかに大きいので気にしなくて大丈夫です。

(オーディオインターフェースを通じてレコーディングをする場合は、DAW側の遅延とワイヤレスシステムの遅延を二重で受けてしまうため、有線のシールドを接続する方が無難です。)

次に音質についてですが、ワイヤレスシステムを使用すると大なり小なり音質変化は確実に起きます。

ギターやベースはパッチケーブルやシールドによっても音が変化するので当然と言えば当然ですね。

ただこちらについても遅延と同様に、よほど神経質でなければ気がつかないレベルだと思います。

環境によっては前に使ってたシールドが粗悪だったため、ワイヤレスシステムにしたら逆に音が良くなったという意見もちらほら見かけます。

また前述の「ケーブルトーンシミュレーション」を使えば有線シールドを通したかのような自然な音質変化を得られるため、レコーディング目的ではなければ是非ワイヤレスシステムを使うことをおすすめします。