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エフェクターのバッファとは?必要なの?【おすすめ5機種】

ギター・ベース用バッファとは?必要なの?【おすすめ5機種】

 

 

 

さて、エフェクターを調べていると時々「バッファ(Buffer)」という単語が出てきますね。

普段の生活に馴染みのない単語なので、初めて聞く方はチンプンカンプンだと思います。

今回はそんな敬遠されがちなバッファについて詳しく解説します。

 

バッファって何?

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そもそもバッファ(Buffer)とはどんな意味でしょうか。


Buffer:[動詞](衝撃などを)緩和する、(子供などを)かばう、[名詞]緩衝器

このような意味を持っています。


ギター・ベース等に使われるエフェクター用語としてのバッファもほぼ同じような意味です。

端的に言うと、バッファは「(ギター・ベースの信号のインピーダンスを下げて)音を劣化しにくく・ノイズに強くする」といった目的で使用されます。


実は(アクティブPU搭載のものを除き)ギターやベースの信号はハイインピーダンスで出力されます。
ハイインピーダンスの信号はノイズや外部の干渉に弱く、非常に劣化しやすいです。

逆にローインピーダンスの信号はこのような劣化やノイズに強いという特徴があります。

したがって音の信号をハイインピーダンスからローインピーダンスに変換してあげることで、音の劣化やノイズを防ぐことができます。


特に劣化が顕著に現れるのはシールド・ケーブルが長いときです。
エフェクターをたくさん繋ぎまくって、5mの長いシールドを二本。
さらにパッチケーブルの総数は10本越え。

こんな配線をしていたら、間違いなく音が変化します。(ほとんどの人にとっては劣化だと感じるはず)
特に高音域の減衰が顕著に現れ、意図した音とかけ離れたものにガッカリするでしょう。

 

こうした音の劣化を防いでくれるのがバッファです。


エフェクターの前段(ギターの直後、もしくはワウペダルの後段)に接続することで、楽器の信号をハイインピーダンス→ローインピーダンスと変換します。
すると後段にたくさんエフェクターを接続していても、劣化のしづらい元気な電気信号をアンプに送ることができます。

たくさんエフェクターを繋ぐ人や長いシールドを使用する人にとっては必須アイテムであると言えるでしょう。

 


とてもわかりやすい動画を見つけました。(3:07から)
ループスイッチャーを使って、「100mのシールドを通った音」「”バッファを通った後に”100mのシールドを通った音」を比較しています。


Bonafide Buffer - official product video


全然違いますね。100mのシールドのみの音は、もはやエレキギターの音として成立していないレベルにまで劣化しています。
それに対して、バッファを通過した信号はほとんど劣化していません。
さすがに100mのシールドはやり過ぎ感がありますが、これと同じことがあなたのペダルボードでも起こっています。

 

 

バッファードバイパスとトゥルーバイパスとの違いは?

ギターやベースの信号がOFF状態のエフェクターを通るとき、「トゥルーバイパス」「バッファードバイパス」の二種類のバイパス方式があるのをご存知ですか?
トゥルーバイパスとはエフェクトOFF時にエフェクターの回路を通さないバイパス方式のことです。もちろんエフェクターのバッファ回路を通過しないため、ハイインピーダンスのままです。
接続されているエフェクターが全てトゥルーバイパスかつエフェクトがOFFであれば、アンプ直と変わりません。(つまり沢山接続すると先程の動画のように音が劣化します。)


対してバッファードバイパスとは、エフェクトOFF時でも内部の回路を通るため常に”バッファを通過した音”になります。
当然バッファによって音の変化に違いがあるため、「原音から変化するもの」と「原音をほとんど変化させないもの」に分かれます。
バッファ内蔵のエフェクターを複数繋ぐことによって、バイパス時にも音が変化するので注意しましょう。

ここまで読むと「最初にバッファードバイパスのペダルを繋げて、あとはトゥルーバイパスでいいじゃん!」と思ったあなた!

トゥルーバイパスも万能ではありません。

実はバッファードバイパスのペダルと違い、トゥルーバイパスのペダルではスイッチングノイズが発生します。(ON/OFFスイッチを踏んだ時の「ボンッ!」ていうアレです)

ON/OFFの切り替えを頻繁に行うエフェクターがトゥルーバイパスだと考えものですね。(スイッチャーの話はまたいつか、、、)


この辺は正解はありません。

Strymonのエフェクターの様にバッファードとトゥルーを切り替えできるモデルは万能ですね。

 

 

ちなみにBOSSのコンパクトエフェクターは全てバッファーが入っています。

インピーダンスについて何も知らなくてもBOSSのエフェクターを使えば勝手にローインピーダンスに変換してくれます。

ビギナーに優しい企業理念が感じられます。
また、BOSSは音痩せすると敬遠する人がいますが、年代やモデルによって異なる種類のバッファー回路が採用されているため、一概にBOSSのバッファという括りでは語れません。
特に最近の「技クラフトシリーズ」、「MDPシリーズ(OD-1xなど)」のバッファは自然で評価も高いです。

 

 


結局バッファって必要なの?

難しい質問です。

結論から言いますとバッファは必要です。

ですが専用ペダルとしてのバッファは必ずしも必要であるとは思いません。

なぜならギターの信号をローインピーダンスに変換する方法はバッファ専用ペダルを使うことだけではないからです。

例えば

(1)バッファードバイパスのエフェクターを繋ぐ
BOSS等のバッファードバイパスのエフェクターを繋いでしまえば、その後の信号は全てローインピーダンスで出力されます。おすすめはバッファ回路を持つチューナーです。BOSSのTU-3やTC ElectronicsのPolytune 3がおすすめですね。

 

(2)常時ONのクリーンブースター/プリアンプを繋ぐ
トゥルーバイパスのエフェクターはOFF時にはバッファ回路を通過しませんが、ONの時は必ずバッファ通ります。
つまり、バイパス方式を問わず常時ONのエフェクター(クリーンブースターやプリアンプが定番ですかね)を繋ぐことによって同様の効果を得ることができます。

 

(3)アクティブギター・ベース、エレアコを使用する場合
楽器本体に電池を入れなければ音が出ないギター・ベースのことをアクティブギター・ベースと言います。
これは楽器本体にプリアンプが内蔵してあるため、楽器から音が出力された瞬間から既にローインピーダンスになっています。
プリアンプ搭載タイプのエレアコも同様です。
つまりバッファ不要です。


特に初心者ギタリストにとっては、バッファ専用のエフェクターを買うことは必須ではありません。
バッファが優秀なチューナーかクリーンブースターを買えば、その後ペダルを増やしていくとしても安心ですね。

 

おすすめバッファペダル5機種

 

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