今回はDTM・配信初心者向けにオーディオインターフェースについて解説します!
この記事を読めば①なぜオーディオインターフェースが必要か?、②何を買えば良いのか?の二つが完全にわかりますので、最後までお付き合いくださいませ〜。
目次
オーディオインターフェースって何?

まず最初になぜオーディオインターフェースとは何でしょうか?
なるべく簡潔に言うとオーディオインターフェースとは「音をPCに録音する、またはPCの音を外部に出力するためにデジタルとアナログの信号を相互に変換する物」です。
これではちょっとわかりにくいかも、、、?
もっと乱暴な言い方をするとオーディオインターフェースが無いと楽器や声をPCに録音できませんよ!っていうことです。
例えばマイクやギターをPCに録音したいと思っても、ギターやマイクのケーブルをPCに繋げる端子ってありません。
まず物理的にケーブルが刺さらないのです。
さらにPCに音を録音するということは、空気の振動である音の情報(アナログ)をPCが読み取れるようにデジタル信号(0と1の2進数、つまり”パソコン語”的な笑)に変換する必要があります。
USB接続のマイクなどはPC側でこの変換を行っている物もありますが、ノイズが出てしまったり、そもそも録り音がモコモコで解像度が低かったり、とても楽曲制作に耐えられるレベルではありません。
そこでオーディオインターフェースがギターやマイクからの信号をアナログ→デジタルに変換することでPCにノイズの少ない音を録音できるのです。
またPCからの音をスピーカーやヘッドフォンに出力するときも、PC側のデジタル信号をアナログ信号に変換してあげることで、高音質な音を出すことができます。
こちらもUSB接続のスピーカー等を使えばオーディオインターフェースを使うことなく、音を出力できますが、当然専用機であるオーディオインターフェースを使った方が音は良いです。
それはもうカニとカニカマぐらい違います。
したがって、楽器や歌を録音して音楽を作りたい人や高音質な音で配信を行いたい人にとっては必須アイテムとなります。
オススメオーディオインターフェース4機種
市場にはたくさんのオーディオインターフェースがありますが、市場での流通量やドライバの安定性で4機種を予算別に選んでみました。
【初心者向け】税別1万円前後
Native Instruments/KOMPLETE AUDIO 1
MassiveやReaktorなどのソフトウェアプラグインで有名なNative InstrumentsのKOMPLETE 1というモデルです。
こちらはライン端子とマイク入力を備えていて最低限の入出力数は担保されています。
付属でついてくるプラグインバンドルKOMPLETE STARTがとても優秀で、アンシミュやシンセ、サンプラーなど音楽制作に必要な物が一緒に手に入ります。
Ableton Live Liteも付属するのでDAWソフトが無い方でもそのまま制作をスタートさせられるのもポイントです。
【初心者向け】税別2万円以内
Steinberg USB3.0/UR22C
こちらは有名DAWソフト”Cubase”を提供しているSteinberg社のオーディオインターフェースです。
YoutuberやDJ、ベッドルームプロデューサーなど、本当に多くの人が使っていて、筆者の体感で日本で一番使用者が多いオーディオインターフェースです。
ドライバーの評判も良く(=ソフトウェア由来の不具合がほとんど起こらない)、価格に見合った音質・機能を備えています。
DAWソフト”Cubase AI”以外にも、音楽制作に役立つプラグインがバンドルされているので初心者にオススメです。 個人的にはType-CでPCと接続できるのがイチオシです!
【中~上級者向け】税別5万円以上
Universal Audio/Solo
これはちょっと特殊なモデルで音質も入門機に比べて格段に上がっているのですが、1番の魅力はUADプラグインが使えることです。
UADのプラグインとは往年のハードウェアの名機(マイクプリやギターアンプ、コンプレッサーなど)をソフトウェアで復刻した物で、あまりにも音のクオリティが高い(=CPUパワーが必要)ためPCではなくオーディオインターフェースに内蔵されたDSPチップで演算処理を行います。
付属でギターアンプやマイクプリのUADプラグインがバンドルされているので、歌や楽器を高いクオリティで録音したいユーザ向けですね。
※ WindowsとMacで接続方式が異なるため、このUSB接続とThunderbolt接続の2種類のモデルがあります。
購入前にお持ちのOSに適したモデルを選びましょう。
【上級者向け】税別9万円以上
RME/Babyface Pro FS
もし音質に妥協したく無い場合はこのBabyface Pro FSが一番オススメです。
こちらは現在筆者がメインで使用しているモデルですが、あまりにも音の解像度が高く演奏の粗がかなり目立ってしまうほどです。
音質が良いのはもちろんですが、ドライバーを長期間更新し続けていることもありMacやWindowsなどのOSに左右されることなく安定した動作を実現します。
他のレビュー記事やブログで”RMEの製品は10年使える”というコメントを見たことがありますが、本当にその通りです。
まとめ
怒涛の勢いで紹介しましたが、実はオーディオインターフェースってエフェクターやシンセサイザーのように好みが影響する部分が少ないので、予算でパパッと候補が絞れてしまいます。
市場にはたくさんの機種が存在しますが、結局ユーザが多くてドライバーが安定している物を予算の範囲内で選ぶのが正解です。
各社がプラグインやDSPエフェクトなどでアピールしている”付加価値”の部分で選んでみるのもありでしょう。