ギターシールドの正しい選び方 人気4モデルを徹底比較!

皆さんはエレキギターのシールドケーブルにこだわっていますか?

シールドはギターから出た音が最初に通る箇所です。

したがってその品質が重要なのは言わずもがなでしょう。  

またシールドには音質面以外にも耐久力が要求されます。

ライブなどで動き回っていると、チャチなシールドではすぐに断線します。

たしかにシールドは消耗品ですが、極端に値段が高いものでもありません。

ギターを弾くたびに使う物ですから、こだわってみてはいかがでしょうか。

今回はメジャーな4モデルの音の違いを比較してみたので、皆さんのシールド選びの助けになれば幸いです!

CANARE

「業界標準」と言われて名高いCANAREのシールド。国産品です。

低価格であることと、高い耐久性がその魅力でしょう。

コネクタ(プラグ部分)がとても優秀で、信頼性が高いですね。

筆者が自分でシールドを作るとしたら、このコネクタを使いたいです。

音質的にはかなりフラット寄りかつ優しい音ですね。

これを基準に他のシールドを選んでいくのもありだと思います。

シールドのスタートラインと言えるのではないでしょうか。

コードもしなやかで扱いやすいですし、普段はもっと高いシールドを使う方も、

ライブ用に持っておくと重宝すると思います。

というのも、ライブは動き回ってシールドに負担がかかりますし、

土足ですから当然ながら土埃にまみれてしまいます。

ライブで汚くなったシールドを家でも使うのは、少し抵抗があります笑

この価格帯だと仮に断線しても気軽に買い換えられますし、おすすめです。

なお、今回は商品リンクのシールドの長さは3mで統一しました。

1mだと短すぎてどうにもならないことも多いので、3mがおすすめです。

たしかに縦横無尽に動き回るという方は5mくらいほしいかもしれませんが、

基本的には長ければ長いほど音質が劣化してしまいます。

気になるかどうかはさておき、録音用途等では長さにこだわりたいですね。

Belden – 9395

アメリカ産のシールドといえばBelden(ベルデン)ではないでしょうか。

ギターやエフェクターの内部に使う線材のメーカーとしても有名です。

そんなケーブルに強いメーカーのBeldenの中でも、この9395は定番モデル。

CANAREからステップアップしてもっと良いシールドが欲しい方には、

次に紹介する8412と共に最初におすすめしたいです!

中高域にボリュームがあり、ハッキリしていて王道なロックサウンドの印象です。

シングルコイルのような、一般的にきらびやかでジャキっとした音のする

ギターはそのキラキラ感がより強調されます。

また、ハムバッカーと言って想像される太くてゴリッとした音のするギターなら

バランス良くコードの分離感も向上します。


片側がL字型になっているS/Lのモデルもあります。

レスポールなどサイドにジャックのあるモデルにおすすめです。

BELDEN – 8412

 こちらもBeldenの定番モデルで、もしかしたら9395よりも有名かもしれません。

シールド自作派にも人気のイメージ。 

音質的には中低域にボリュームがあり、骨太でモダンなロックサウンドの印象ですね。

9395に比べてよりパワフルなかんじです。 

シングルコイルのような、一般的にきらびやかでジャキっとした音のするギターを、太くてアンサンブルに埋もれない音で鳴らすことができます。

また、ハムバッカーと言って想像される太くてゴリッとした音のするギターならその骨太さに磨きがかかり、よりモダンで戦闘的な音を鳴らせます。

BELDENは今回2種類紹介しましたが、筆者ならこのように使い分けたいです。

 ★9395 →シングルコイルのストラトと組み合わせてクリーンな指弾きに。

指弾きの優しさとシールドによる中高域の強調が融合して、抜けの良くて透き通るようなナイスサウンド。

★8412 →ハムバッカーのレスポールと組み合わせてRAT2で激しく歪ませる!

RAT2の骨太オールドロックなサウンドをさらに野太くかつモダン寄りに。

暴れ狂う、オルタナティブロックサウンド。 

少しケーブルが硬いと感じる人もいますが、そういった場合はライブ用にはもっとしなやかなシールドを用意するといいかもしれません。

こちらもS/Lのモデルがあります。

Providence – S101 “Studiowizard”

最後は国産メーカーの雄、Providenceのフラッグシップモデルをご紹介します。

Providenceといえばギターやベースと、そのエフェクターなどもお馴染みです。

んな楽器のことを知り尽くしたメーカーの作る高品質なシールド。 

音質的にはややフラット寄り中域にボリュームがある印象です。

Studiowizardの名の通り、録音用途が想定されていますから、音痩せなく、ローノイズでギターの信号を届けることが得意です。

シングルコイルやハムバッカーを問わず、このシールドの守備範囲はかなり広いと言えるのではないでしょうか。

ギターって中域が美味しい楽器ですからね。

音へのこだわりとその傾向、しっかりした耐久性を見るに、日本製のハイエンドモデルのお手本のようなシールドですね。

若干値段は上がってしまいますが、一度は試しておきたいモデルです。

↑写真はS/Lの形状になっていますが、上記商品リンクはS/Sのものです。

もちろんS/Lもあります。

まとめ

4本のシールドを紹介してきました。ざっくりまとめさせていただくと…

★今後のシールド選びの基準になる標準的なモデルが欲しい!

★ライブで雑に扱えるタフなシールドが欲しい!

 →CANARE(フラット、優しい音)

★CANAREからステップアップしてもっと良いシールドが欲しい!

 →BELDEN9395(中高域寄り、ハッキリ、王道ロックサウンド)

 →BELDEN8412(低中域寄り、骨太、モダンロックサウンド)

★多少高くても良いからとにかく良いシールドが欲しい!

 →Providence(ややフラット中域寄り、ローノイズ、万能サウンド)

こんな具合です。いろいろ書きましたが、好みによって最適解は異なります。

一番高いProvidenceにしたからBELDENより絶対良い音になるかというとそういうわけでもないのが、ギターの面白いところでもあると思います。 

最近は安価でクオリティの高いワイヤレスシステムが手に入りやすいですが、

それでも録音といった用途では、音質的な面からまだまだシールドが優位です!

ただ、品質の悪いものを使っていると、ワイヤレスのほうが音が良いことも。

おまけ

今回は載せませんでしたが、VOXのカールコードも見た目がかっこよくて、オールドロックファンにはおすすめです!

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