ギタリストなら「カーボンコピー」で通じる、緑色のアイツ。
・温かみのある、馴染みやすい音色
・トリッキーな発振テクニック
アナログディレイに皆が求める機能は申し分なく満たしています。
基本的な機能に飽き足らず、魅力的なモジュレーション機能を搭載。
それでいて低価格かつ丈夫で高級感のある筐体。
実は2008年発売とまだまだ新参者ですが、圧倒的な実力でド定番の地位に上り詰めました。
目次
MXR M169 Carbon Copy Analog Delay
ショートディレイ、モジュレーションをかけた湿っぽいディレイ、トリッキーな発振等々…。
短いながらこのエフェクターの使い方がよくわかる良い動画だと思います。
そしてなによりもクリアーながら温かみがある音質に注目です。
シンプルなコントロール+モジュレーション
ディレイ自体のコントロールは3つ。
REGEN(Feedback)、MIX(Delay Level)、DELAY(Delay Time)で、シンプルですね。
ディレイタイムの幅は20-600ms、600msで0.6秒ですから、十分でしょう。
スイッチはトゥルーバイパスです。これだけじゃ終わらないのがカーボンコピー。
それがMODというスイッチですね。ディレイ音にモジュレーションをかけることができます。
内部のトリムポットでモジュレーションの速度をいじることも可。
このMODスイッチがたまらないんですよねー。音が艷やかになります。
かといってしつこいエフェクトというわけでもなく、実に自然で馴染みやすい音です。
ちなみにこれ、蛍光塗料が塗ってあって、ノブが暗闇で怪しく光ります。
暗いライブハウス内なんかで便利だと思います
世代を問わず愛用者多数
定番モデルだけあってプロの愛用者も無数にいます。ジャンルも様々ですね。
まずは湿っぽい使い方が似合いそうなJeff Beck。ロングトーンに合いそうです。
次にディレイの使い手The Edge(U2)です。クリアーさと温かさのバランスがU2っぽい。
そして筆者の大好きな天才・Kevin Parker(Tame Impala)…わかるよ。
この人達が使っているなら大丈夫だな、という安心感があります。
ツアーでハードに使うことへの信頼性も高いのではないでしょうか。
筆者もこのエフェクターは7年ぐらいお世話になってきました。
手に持つとずっしりとした感じのある本機ですが、そのおかげか耐久性は抜群。
何度もカートで無造作に運びましたが、ノートラブルです。さすがMXRですね。
まとめ
温かみのある馴染みやすい音色、トリッキーな発振テクニックといった「アナログディレイらしさ」はもちろん、魅惑のモジュレーションもついたCarbon Copy。
低価格かつ頑丈、高級感のある筐体というのもMXRならではのクオリティです。
後発ながらもまたたく間に定番モデルに上り詰めたのも納得しました。
やはり筆者としてはモジュレーションスイッチを推します。一度ONにするとやめられません!