TS808やLeqtiqueといった「TS系」の特徴的なサウンドは素晴らしいものですが、よりギターそのもののキャラクターを活かすペダルを探していませんか。
近年流行しているトランスペアレント系のペダルの中でも、とびきりのレスポンスの良さとコシのある出音を誇るVEMURAMのJan Rayを強くおすすめします。
この記事ではVEMURAMのJan Rayをおすすめする理由と使い方を紹介します。
TS系とケンタウロスの良いとこ取りをしたような素晴らしいサウンドが欲しい方は必見です。
目次
レスポンスの圧倒的良さ
人前で弾くのはどきどきしてしまうようなレスポンスの良さを誇るJan Ray。
弾く前から音が出てないか?と錯覚するぐらい音の立ち上がりが良く、適度なコンプ感を持ちつつもピッキングニュアンスを全く無駄にしません。
ナチュラル系の良質なコンプレッサーにも似た挙動を感じます。
だから「真空管ライク」と言われるわけです。
わかりやすく言えばフェンダーアンプのイメージになります。
Stevie Ray Vaughanなんかのブルースはもちろん、最近流行りのネオソウルが好きな人にもぜひおすすめしたいですね!
Mateus Asatoなんかも弾いていますよね。
コシのある出音
そんなに真空管ライクが好きなら素直に真空管アンプを弾けばいいのでは?それもそうですが、Jan Rayを繋いで弾く真空管アンプこそコシがあって最高なのです。
ギターの美味しいところである中音域を主役に据えつつも、品が良いながらも迫力のある低音域、パキーンと抜けてくる高音域がついてきます!
ヴィンテージのアナログ・スタジオ機材にも言えることなんですが、「なんでも正確にブーストすりゃ良いってもんじゃない」のです。
ヴィンテージのアナログEQは良い意味でいい加減で、倍音を付加してくれたり、「人間が聴いて気持ちいい音」を簡単に作れます。
それと同じことがJan Rayにも言えるわけなんです。
コントロール解説/使い方
コントロールはVolume、Gain、Treble、Bassの四種類。
それに加えて、筐体上部にSaturationがあります。
Saturationはその名の通りサチュレーションの制御ですが、
これはある程度歪ませるというときに右に回すと、いいかんじです。
筆者はディスクリートのアンプで本機を試しましたが、トランジスタアンプでも真空管ライクになるから驚きです!
真空管アンプであればツインリバーブなんかで試したら、相当気持ち良いのは容易に想像できます。
このペダルはワイドレンジと言われるだけあって守備範囲が広いですが、そのぶん好みの音に持っていくのも楽ですね!
Jan Rayでできないこと/デメリット
デメリットといえば「もうこれなしではスタジオに行けなくなる」ことぐらいですが…笑
そこそこ歪むとはいえ、これ単体とクリーンなアンプのみでハードロック/ヘヴィメタルをやるのはなかなか無謀です。
それでも、ホットなマーシャルやメサブギーをさらにブーストするという目的や、ギターソロでのブースターとしての使用ならむしろ向いていますよ!
まとめ
値段が高いことは認めますが、トランスペアレントな歪みペダル探しの旅が終わるという点ではお得ですらあります笑
人気のペダルかつハンドメイドゆえに数も限られているので、正直言ってリセールバリューも大変高いです。
まあ手放す気も失せると思いますが…!