Adolescent Music Blog

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TS系とケンタの良いとこ取り!VEMURAM Jan Ray【レビュー】

「もっと音抜けの良いオーバードライブがほしい!でも細い音は嫌だ。」

「スタジオで使うJC120を真空管アンプみたいなもっと良い音で弾きたい!

ワイドレンジなオーバードライブがほしい!」

ピッキングニュアンスのよく出るペダルがほしい!」

クリーンブースター~オーバードライブくらいの歪み、なんかいいのないかな」

ギタリストならこの中のひとつぐらいはぶち当たったことがあるのでは?

そんな悩み、意外と一台のオーバードライブで解決しますよ。

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さて、今回は近年大人気の、あの国産ハンドメイド・オーバードライブ!

VEMURAMJan Rayのレビューです。期待にばっちり応えてくれました。

VEMURAM Jan Ray

世界中で愛されているJan Rayですが、こちらの動画も海外から発信されたものです。

www.youtube.com

 

細かいことは置いておいて、すごく良い音ですよね!

キレがありつつも甘い。抜けが良いんだけど太い。

一見、矛盾しそうな要素が絶妙なバランスで同居しています。

ローゲインと言われることもありますが、思ったよりも歪みますよね。

 

「ワイドレンジ」の極意を教えてくれるオーバードライブ

ワイドレンジと言われることの多いこのペダル。

ワイドレンジは「広いヘッドルーム」と並んで最近のトレンドですよね。

でも、決して闇雲に全帯域をブーストしているわけではありません。

ギターの美味しいところである中音域を主役に据えて、

それを補強するかのように、

品が良いながらも迫力のある低音域と、

パキーンと抜けてくる高音域がついてくるという印象です。

 

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The BeatlesやLed Zeppelinが使っていたような

ヴィンテージのアナログ・スタジオ機材にも言えることなんですが、

「なんでも正確にブーストすりゃ良いってもんじゃない」のです。

「原音に忠実」は良い意味で使われることが多いですけど、

真の意味で原音に忠実だと、おそらく「つまらない音」なんて言われちゃいます。

 

ヴィンテージ機材がおいてあるアメリカのスタジオで録音、いいですよね。

デジタル制御の「正確な」最新機材が必要な局面はもちろんありますが、

ヴィンテージのアナログEQは良い意味でいい加減で、

倍音を付加してくれたり、「人間が聴いて気持ちいい音」

簡単に作れます。だから現代の音楽制作では、

デジタルとアナログの良いとこ取りをするわけです。

 

真空管アンプのような「レスポンスの速い」弾き心地

実際に弾いてみるとひしひしと感じるのですが、

音の立ち上がりがものすごく速い!

もはや弾く前に音が出ている可能性があります。

 

ナチュラル系の良質なコンプレッサーにも似た挙動を感じます。

実際、適度なコンプ感がありますね。本当に適度、コンプなら薄がけです。

でも、ピッキングニュアンスを無駄にしません。

ピッキングする腕の肘から先が直接アンプに繋がっているかのような

弾き心地で、自分の意図した通りの音を出すことができます。

 

「ピッキングニュアンスがよく出るので初心者にはおすすめできない」

といった意見もよく耳にするのですが…

初心者こそピッキングニュアンスの出る良質な機材

練習したほうが、上達が早くなると筆者は強く主張したいです。

特に、ある程度弾けるようになったときに差が付きます。

 

少しレビューから脱線しましたが、、、笑

この音の立ち上がりの速さ、つまり「レスポンスの良さ」、何に近いって

まさしく「真空管アンプ」なのですよ!

よく言われる「チューブライクな歪み」って、

その音の太さとかウォーム感に対して言われることが多いです。

 

しかしJan Rayの場合、もちろん音も太くウォームなんですが、

「反応が良い・速い」という真空管アンプのもうひとつの特徴を

ばっちり捉えているという点で、真に「チューブライク」です。

わかりやすく言えばフェンダーアンプのイメージですかね。

 

Stevie Ray Vaughanなんか弾いたら最高でしょう。

最近流行りのネオソウルが好きな人にもぜひおすすめしたいですね!

Mateus Asatoなんかも弾いていますよね。

ブルージー、ジャジーな音楽に合うと思います。

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効きの良いEQ、隠し味のサチュレーション

コントロールはVolume、Gain、Treble、Bassの四種類。

それに加えて、筐体上部にSaturationがあります。

Saturationはその名の通りサチュレーションの制御ですが、

これはある程度歪ませるというときに右に回すと、いいかんじです。

逆にクリーンブースター~クランチで使うときは、

ちょっとモコモコしちゃう印象も…。

でも、フェンダーのツインリバーブなんかで弾くと、

また違う感想が出てくるのではないかなあと思っています。

 

筆者はディスクリートのアンプで本機を試しましたが、

トランジスタのアンプでも真空管ライクになりますね。

それこそツインリバーブなんかで試したら、

相当気持ち良いのは容易に想像できます。

 

各EQの効きが良いですね。なにかとこのペダルは従順です笑

先程も述べたような「音の美味しいところ」を気持ちよく調節できます。

このペダルはワイドレンジと言われるだけあって守備範囲が広いですが、

そのぶん好みの音に持っていくのも楽ですね!

 

まとめ

久々に興奮するペダルでした。

ハイエンドのハンドメイドペダルは「でもエフェクターに4万かあ」 なんて

思って少し敬遠しているところもあったのですが、

すみません、筆者が間違っていました…。本当に良いものでした。

歪みペダル探しの旅が終わるという点ではお得ですらあります笑

 

あんまりまとめでこういうことを言うのもアレですが、

人気のペダルかつハンドメイドゆえに数も限られているので、

リセールバリューも大変高いです。ヤ○オクとかみるとびっくりしますよ。

気に入らなかったら高値で売れるという点でも、

筆者を含めて浮気性の多いギタリストの皆さんにはおすすめです笑