今回紹介するのはYamaha Reface DXというシンセサイザーです!
音はもちろん最高ですがそれ以外のところも素晴らしいシンセで超おすすめです。
それでは早速レビューしていきます〜!
目次
Reface DXとは?
実はこのReface DXには元ネタがあります。
それは80年代に誕生したYamaha DX7というシンセで、数々の名盤で使われていました。
DX7は世界初のフルデジタルシンセサイザーで、アナログシンセが出すことができない複雑な倍音構成の音や金属的なベース、チャイム音のような音を得意とします。(ストリングスやブラスなど定番の音も出せます。)
個人的にはシンセサイザーの歴史の中で10本の指に入る名機だと思ってます。(好み云々もそうですが、とにかく使っている人が多いので、、、)
このReface DXはその DX7をパワーアップして現代に蘇らせたというコンセプトのシンセです。
FMシンセ特有のサウンド
DXシリーズの名前を付けられているだけあって、音作りの幅は自由そのものです。
オペレータを4つ(=アナログシンセのオシレータのようなものですが、もっと色々なことができます)、同時発音数8音に加えて、各オペレータは自己フィードバックが行えるため、別のオペレータで変調をかけることなくSquare波やSaw波を出せます。
DX7ではSine波にSine派を掛けて別の波形を作り出していましたが、このやり方だとオペレータを二つ使用してしまいます。
Reface DXならオペレータ一つで大丈夫なので、技術の進化を感じますね。
音作りの敷居は高いですがプリセットメモリに音色の保存ができるのと、Soundmondoというサービスで世界中のプレイヤーが作成した音色をDLできるので、正直あんまりFMシンセについて理解している必要は無いです。
ちなみに内蔵エフェクターは以下の通り。(同時に二つまで掛けられます。)
ディスト―ション、 タッチワウ、 コーラス、 フランジャー、 フェ―ザ―、 ディレイ、 リバーブ
ちなみにMidiノートベースのルーパーも搭載されており、アイデアのメモ書きにぴったりです!
ヤマハのノウハウが詰まったHQ鍵盤
ちょっと予想していなかったのですが、このReface DXはとても鍵盤が弾きやすいです。
KorgのmicroKeyシリーズやArturiaのKeystepと比べてみましたが、YamahaのHQ鍵盤の圧勝です。
キーを押し込んだときのタッチがとても自然です。
Reface DXをMidiキーボードとして見たときに、鍵盤が弾きやすいのとMIDI端子がついていることが決定打となり、Korg microKeyはメルカリ行きになりました。(今までありがとう、、、)
ピッチベンドは上下のレバー式、オクターブキーはスライドスイッチ方式を採用しています。
スピーカー&電池駆動でどこでも演奏可能!
ハードのシンセサイザーを使っていて思うのですが、やっぱりすぐ電源を入れて音が出ないと面倒臭くて結局触らなくなってしまいます、、、、
(私だけですかね?全ての機材に繋ぎっぱなしにできる個数でヘッドホンがあれば良いのですが、、、、)
Reface DXの素晴らしいところはステレオスピーカーがついていることで、ちょっと弾きたいと思ったときや浮かんだコード進行を確認したいときに重宝します。
電池駆動も可能なので電源の確保さえ必要ありません。
まとめ
シンセ界隈ではべリンガーのクローンのように昔の名機を現代的なスペックで復刻するのが流行していますが、その中でもReface DXは群を抜いて完成度が高いです。(というかYamahaって製品のターゲティング上手いですよね
製品がたくさんあるわけでは無いけどヒットの打率が高いイメージあります。
マーケティング戦略がしっかりしてるんでしょうね、、、)
ちなみにRefaceシリーズはDX以外にCP、CS、YCという3モデルがあります。
- CP→エレピ
- CS→CS-80(アナログシンセ)のモデリング
- YC→ビンテージオルガン
どれもDXと同じくらい完成度が高いので、もし気になったら調べてみることをオススメします!