個性的なキャラクターを持つエフェクターがある一方で、どんなボードにもスッと入っていって、即戦力になる優等生タイプのペダルも魅力的ですよね。
今回レビューするXOTIC RC Booster V2はそんな1台だと思います。
というよりは、このエフェクターの個性はあなたが作ります。
目次
XOTIC RC Booster V2
2EQで自由自在のサウンドメイク
ボリュームノブしかないクリーンブースターは多いですよね。
それはそれでいいんですが、例えば…
・常時オンでプリアンプ的に使いたい
・ギターソロでオンにするのでハイを強調したい
・ストラトとレスポールで同じボードを使うので設定を使い分けたい
というシーンでは、EQがあったほうがより突っ込んだ音作りができます。
こちらのモデルはVolumeと後で詳しく触れる2つのGainに加えて、BassとTrebleの効きの良いEQを2つ搭載しています!
ですから先述のようなシーンでもバッチリ使えます。
EQがついているからといって、ブースト時に変なピークが出るという印象もないです(ブースターなのでハリが出る感じはします笑)。
原音に忠実でピッキングニュアンスのよく出る高品質なクリーンブースターで、そこにEQやGainが贅沢に追加されているというイメージを持っていただければ!
2Gainでさらに広がる活用シーン
さて、RC BoosterがV2になってから、Gain2が追加されました。
左側のスイッチをオンにすることで、Gain1に加えてGain2(真ん中の小さいノブ)を使用できるようになります。
これによって、ますます活用シーンが増えますね。例えば…
・Gain2を常時オン、軽くゲインを上げることで音に自然な太さをプラス
・Gain2を常時オン、ゲインもマックスで、軽めのオーバードライブとして使用
・曲中の盛り上がるところでGain2をオンにして歪みをプラス
などなど…かゆいところに手が届く存在になったと言えるでしょう。
Gain1とGain2どちらも非常に自然なかかりになっていて、音量が上がることなく歪み量だけが上がっていきます。
どちらもマックスまで上げてたとしても、クランチ~オーバードライブくらいのまったりした効き。
Gain1は音のハリを、Gain2は音の太さを担当していると思っていただければ、なんとなくイメージしやすいかもしれません。
18Vまで対応!ヘッドルームも広々設計
「余裕のあるヘッドルーム」というのは近年のエフェクターのトレンドのひとつではないでしょうか。
RC Boosterもその例に漏れずパワーサプライ駆動で18Vまで対応していますから、高電圧で動作させることで、より広いヘッドルームを得ることができますね。
具体的に言うと、歪み始める音量がもっと高いところに設定されます。
これによって、歪ませないでクリアに音量を上げられる限度が高くなるわけです。
クリーンブースターにおいて、これは大きな利点と言えるでしょう。
まとめ
クリーンブースターの中でもとびきりに自由度の高いこちらのモデル。
その魅力を余すところなくお伝えしてきました。
V2から追加されたGain2とスイッチによって、小さいサイズながら一人二役ならぬ一台二役的な役目のできるエフェクターです。
ゆえに、エフェクターボードの省スペース化にも役立ってくれそうですね。
音作りにある程度慣れている方なら、きっと力強い味方になってくれるはずです!